教員採用試験

公務員試験と教員採用試験の違いは?試験の特徴を解説

公務員試験と教員採用試験の違い

 公務員試験と教員採用試験の違いは?

 公務員試験と教員採用試験は両立できる?

 公務員試験と教員採用試験の特徴をそれぞれ知りたい。

と、いった疑問を解決します。

ズバリ!「公務員試験と教員採用試験は別物です。でも、努力すれば両方合格することも可能」な試験です。

本記事では公務員試験と教員採用試験の『違い』に注目しつつ、内容をまとめています。

公務員試験と教員採用試験の違い 試験日程

公務員と教員の違い

例年、

公務員試験 5月~7月
教員採用試験 7月~9月

に、選考試験が実施されています。

教員採用試験は都道府県・政令指令都市単位での採用試験となりますが、公務員試験は、

 国家公務員

 都道府県職員

 市町村職員

 警察官

 消防官

 保育士

など、多くの種類があります。

2018年に実施された主な選考日程は、

公務員試験 教員採用試験
4/29 国家公務員(総合職)
5/6 東京都
5/13 裁判所職員
6/10 国税・労基
6/17 国家公務員(一般職)
6/24 県・政令指定都市職員 北海道・札幌市
6/30 7/1 国立大学法人職員 近畿地区
7/8 関東地区
7/15 九州・沖縄・中四国
7/22 市町村職員 東海・北陸・東北

と、なっています。

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公務員試験と教員採用試験の違い 試験内容

公務員と教員の違い

どちらの試験も筆記試験と面接試験が実施されます。

それぞれ主な試験内容は、

公務員試験 教員採用試験
教養試験 教養試験
専門試験 専門教養
論作文 論作文
個人面接 個人面接
集団面接 集団面接
集団討論 集団討論
適性試験 適性試験
体力試験 体力試験
実技試験
模擬授業
指導案作成

と、なっています。

実施される試験内容は試験ごとに違いがあるため、受験しようと思った試験の実施要項は必ず確認しましょう。

まず筆記試験の違いや特徴から解説していきますね。

公務員試験の筆記試験

公務員試験で実施される筆記試験は、

 教養試験(一般知能)

 教養試験(一般知識)

 専門試験

の、3種類があります。

公務員試験の筆記試験 教養試験(一般知能)

特徴:教養試験で出題数が多く、苦手な受験者が多い

公務員試験の教養試験で最初に攻略しなければいけない科目です。

 数的推理

 判断推理

 空間把握

 資料解釈

 文章理解

の、5科目で構成されています。

例えば、東京特別区の採用試験では、全40問中28問が一般知能から出題されます。どの科目も4~5問ほど出題されるので対策は必須です。

外部ページですが「公務員試験 教養試験(基礎能力試験)の傾向、過去問〜一般知能編〜」に詳しく傾向がかかれているため参考にしてみてください。

公務員試験の筆記試験 教養試験(一般知識)

特徴:科目数が多く、範囲が広い。効率重視の対策をする必要がある。

中学・高校で学習したことのある数学や日本史などが出題されます。

出題科目は、

人文科学 社会科学 自然科学
日本史 政治 数学
世界史 経済 物理
地理 社会 化学
国語 思想(倫理) 生物
文学芸術 地学

と、なっています。

 科目数多すぎだろ・・・

と、思った方も多いのではないでしょうか。

しかし、1科目の出題数は1~2問ほど。全科目を勉強するよりも頻出科目・分野を絞って勉強することが大切です。

例えば東京特別区の採用試験では、社会科学8問、人文科学4問、自然科学8問から12問を選択して解答する形式。

日本史や世界史を勉強するよりも政治や理科科目を中心に勉強すると効果的ですね。

外部ページですが「一般知識は苦手な受験者が多い?|特徴と傾向を把握」に詳しく傾向がかかれているため参考にしてみてください。

公務員試験の筆記試験 専門試験

特徴:難易度が高く、配点が高い

国家公務員や都道府県職員の採用試験で良く出題されています。

受験する試験区分によって内容は様々ですが、主な出題内容は、

憲法や民法などの法律科目や経済学、政治学が出題されています。

他にも試験区分に応じた専門科目があります。

専門試験が実施される試験では、教養試験に比べて配点が高い傾向にあります。

例えば、国税専門官では教養試験の1.5倍、国家公務員一般職では2倍の配点がついています。

専門用語が多いので覚えるまでに時間がかかります。専門試験が科される試験を受験する人は、早めの対策が必要です。

以上が公務員試験で実施される筆記試験の内容でした。続いて、教員採用試験の筆記試験について書いていきます。

関連記事 教員採用試験に不合格 常勤講師や非常勤講師はするべき?

教員採用試験の筆記試験

大阪府 教員チャレンジテスト過去問

教員採用試験で実施される筆記試験は、

 教養試験(教職教養)

 教養試験(一般教養)

 専門教養

の、3種類があります。

教員採用試験の筆記試験 教養試験(教職教養)

特徴:出題数が多く、面接試験でも知識が必要

教職教養は、教員として知っておかなければならない知識のことで生徒指導やカウンセリングなどの知識を勉強します。

 教育原理

 教育法規

 教育心理

 教育史

の、4科目で構成されています。

例えば東京都の試験では全25問中25問すべて教職教養が占めています。

大阪府でも全30問中9問が教育原理の出題など、1科目の出題数も多いです。

また、面接試験でも教職教養の知識に関する質問が聞かれているため注意が必要です。

教職教養の傾向は「教員採用試験 教養試験(教職教養)の傾向|攻略法のまとめ」に書いているので確認しましょう。

教員採用試験の筆記試験 教養試験(一般教養)

特徴:科目数が多く、一番差がつく

一般教養は『人文科学』『社会科学』『自然科学』で構成されています。

公務員試験と同じように科目数が多く、その内訳は、

人文科学 社会科学 自然科学 その他
国語 日本史 数学 一般時事
英語 世界史 物理 一般常識
倫理 地理 化学 ローカル
音楽 政治 生物
美術 経済 地学
保健体育 情報
技術家庭

となっています。

公務員試験と違い、国語、数学、理科、社会、英語の5教科にくわえて音楽、美術、保健体育など副教科も出題されているため注意が必要です。

教員採用試験 一般教養の勉強法まとめ|傾向と対策」で傾向を確認しましょう。

教員採用試験の筆記試験 専門教養

特徴:平均点・配点が高い

専門教養は、教員となって指導する教科に関する深い知識と学習指導要領・指導法について出題があります。

公務員試験の専門試験と違い、すべての受験者必須の試験です。

教師となって指導しなければいけない教科なので平均点は高いです。

また、教養試験と比べて配点が2~3倍の県が多いので注意。

例えば、岐阜県の高校は教養試験50点に対して専門教養の配点が6倍の300点もあります。このような自治体を受験すると専門教養で点数が取れないといけませんよね。

以上が教員採用試験で実施される筆記試験の内容でした。

公務員試験と教員採用試験の違い 面接試験

神戸市教員採用試験 個人面接の傾向

国家公務員以外は、面接試験重視の傾向が強い

公務員試験も教員採用試験も就職試験の1つなので筆記試験だけ点数が取れても合格することはできません。最終的には面接試験の結果によって合否が決まります。

主な面接試験の内容は、

国家・県 市役所 教員採用試験
1次試験 集団面接
2次試験 個人面接 集団面接 個人面接
集団討論 集団討論
模擬授業
3次試験 個人面接 (個人面接)

と、なっています。

比べてみると、教員採用試験の方が面接試験の種類が多く、人物試験の傾向が強いですね。そのため、筆記試験の点数が良くなくても面接試験の評価次第では合格することがあります。

関連記事 教員採用試験 面接試験で評価をあげる2つのポイント|質問例と回答例他

公務員試験と教員採用試験 どっちが難しい?

教員採用試験 不合格

筆記試験は公務員試験、面接試験は教員採用試験が難しい。

筆記試験をみると、

公務員試験は教養試験18科目から万遍なく出題があり、科目のレベルも高校~センター試験レベルまで幅広いです。

教員採用試験は、科目数は22科目ありますが、22科目すべてから出題があるのは兵庫県のみです。多くの自治体で平均10科目程度が出題されており、科目のレベルは中学~高校までの易しめの問題が多いです。

また、ボーダーラインをみると、

公務員試験は70%前後が目安ですが、教員採用試験は50%前後でも面接試験の評価次第では合格することが十分あります。公務員試験で50%だと合格はありません。

そのため筆記試験は、対策しなければいけない科目数の多さ、出題レベル、ボーダーラインから公務員試験の方が難しいといえます。

公務員試験と教員採用試験の勉強は両立できるのか

両立はできるが、多くの時間と努力が必要

ここまで読んでいただいて分かるように、試験の傾向、科目がまったく異なります。

国立大学出身者で教員が第1志望、公務員が第2志望という人は両方合格することが良くあります。

公務員試験で重要な科目は「一般知能」という話をしたと思いますが、この科目って基本は数学(計算問題)です。国立大学を受験しているということは中学・高校の数学基礎は頭に入っている人が多いため、一般知能を少し勉強して、出題数の多い社会科学を覚えてしまえば70点近くの点数をとることができてしまうんですね。

逆に教員採用試験で重要な教職教養は大学で初めて勉強する科目なので今までの学習は役に立ちません。1から勉強する必要があるため勉強の負担が増えてしまいます。

もちろん、勉強をはじめるまえに試験の傾向を掴んでおけば短い時間の中でも最低限の点数をとることはできるようになります。

教員採用試験の傾向はこのホームページにたくさん書いているので参考にしてください。

終わりに

公務員試験と教員採用試験の違いについて書いてきました。

まずはどの試験を目指すのか決めましょう。それによって、対策しなければいけない内容が異なります。

公務員試験と教員採用試験の両方を受験することで負担は増えますが、しっかりと傾向を把握して正しい対策をすれば十分合格することは可能です。

がんばっていきましょう。

教員採用試験を志望する人は本ブログを参考に傾向をつかみ、戦略を立ててください。

公務員試験に興味がある人は、おすすめのブログを紹介しておきますね。

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ABOUT ME
福永 真
大学卒業後、9年間中学・高校の社会科教諭として勤務。家庭の事情で退職後、某出版社へ就職。教員採用試験の担当を7年経験して41歳で独立。現在、大学や短大で今までの経験を活かし、教職アドバイザーとして活動中。高校受験の家庭教師もやっています。