教員採用試験

教員採用試験 教育心理を攻略するための勉強法|傾向と対策

教員採用試験 教育心理の勉強法

 教育心理ってどんな科目?

 教育知りってどれくらい重要なの?

 教育心理の出題内容は?

このような情報を探している方、多いのではないでしょうか。

児童生徒の学習に関する心理過程や成長段階についての基礎を知り、教育現場で「心理学的な見方・考え方」ができるように教育心理を勉強します。

なぜ児童はいじめをしたのか。なぜ児童は万引きしたのか。児童の心理状況を理解して生徒指導することも教員として必要な能力です。

まずは、教育心理の特徴を理解して対策に取り組みましょう。

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教員採用試験 教育心理の特徴

教員採用試験 教育心理の傾向

教育心理は教員採用試験の試験科目、「教職教養」に含まれる科目です。

教育心理は「発達」をはじめ、「カウンセリング」や「教育評価」など教師として知っておかないといけない知識がつまっています

特徴は「学者と学者が唱えた説」の組合せを選ぶ問題が多いです。

パブロフといえば、レスポンデント条件付け

スキナーといえば、オペラント条件付け

のように、覚えていきましょう。

教育心理の出題分野は、

学習 発達 教育評価
人格と適応 心理療法 集団
心理学の歴史

と、なっています。

出題分野は受験する都道府県によって傾向があるため違ってきます。必ず受験する都道府県の過去問などを使って傾向を把握しておきましょう。

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教員採用試験 教育心理の出題傾向

教員採用試験 教育心理の出題傾向

教育心理は全7分野に分類することができ、なかでも「発達」「人格と適応」「心理療法」に関する出題が全国的に多いです。

教育心理や法規と違って、時事的な要素が少ないため重要人物を中心に抑えていきましょう。

学習

重要度:★★★★★

学習理論や記憶のメカニズム、やる気を出させる方法などが出題されています。多くが歴史上の人物と唱えた説に関する問題です。

次の(ア)~(オ)の記述のうち適切ではないものの組合せを,後の①~⑤のうちから選びなさい。

(ア)パブロフは,条件刺激と無条件刺激を交互に繰り返すことにより,無条件刺激に対して起こしていた反応を条件刺激に対しても起こすようになるということを提唱した。これをオペラント条件づけという。

(イ)スキナーは,ある刺激に対して望ましい反応が生起したときに報酬を与えることによって,その反応の生起率を高めることを動物の実験によって説明した。

(ウ)トールマンは,学習目標とそれを達成するための手段とが存在するとき,学習の成立とは,目標と手段との機能的関係が頭の中に認知図としてできあがることであると考えた。これをサイン・ゲシュタルト説という。

(エ)ケーラーは,いくつかの道具を組み合わせなければバナナを取れない状況にした実験をチンパンジーに行い,問題解決に至る様子をみて,洞察説を提唱した。

(オ)ソーンダイクは,モデルを見てそれに類似した新たな反応を形成したり,既存の反応を修正したりすることをモデリング学習として提唱した。

①(ア)と(イ)
②(イ)と(ウ)
③(ウ)と(エ)
④(エ)と(オ)
⑤(ア)と(オ)

発達

重要度:★★★★★

発達に関して研究した心理学者や学説が中心に出題されます。とくに「発達曲線のスキャモン」、「認知発達のピアジェ」、「社会的危機のエリクソン」は頻出。

ピアジェの認知機能の発達段階説について,具体的操作期の子どもの特徴として正しいものはどれか。次の1 ~ 4 の中から1つ選び,番号で答えよ。

1 .無生物や植物にも人間と同じように感情があると考える。

2 .数,長さ,量といった物質量の保存概念が形成されるようになる。

3 .抽象的な事柄に対して,仮説演繹的思考ができる。

4 .感覚や運動を通じて外界を認識したり新しい物事に適応したりする。

教育評価

重要度:★★★★☆

児童生徒を適切に評価することが求められています。評価方法にも多くの種類があり、教員としてやっていくうえでは知っておく必要があります。知能検査や評価の分類について正誤問題が多く出題されています。

教師が生徒によい期待を抱いて接すると,生徒がその期待に沿う方向に成長・発達していくことを何というか。次の1 ~ 4 の中から1つ選び,番号で答えよ。

1 .ブーメラン効果
2 .ホーソン効果
3 .ピグマリオン効果
4 .親近効果

人格と適応

重要度:★★★★★

性格検査や防衛機能が頻出です。人物ではマズローの欲求の階層構造説は出題率が高いです。具体的な不適応行動の特徴とその対応を理解しておきましょう。

次のア~オの記述のうち,マズローの欲求階層説について正しく述べているものの組合せとして,最も適切なものを,後の①~⑤のうちから選びなさい。

ア.最も低次の欲求は「安全の欲求」であり,安全性,よい健康状態の維持など,予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求のことをいう。

イ.「所属と愛情の欲求」とは,人に愛されたい,仲間がほしいという欲求であり,これが満たされないと非社会的・反社会的行動を引き起こす可能性がある。

ウ.マズローは,人間の欲求は低次の欲求が満たされていなくても,年齢が上がるに伴って高次の欲求が順に現れると提言している。

エ.低次の欲求は欠乏欲求とよばれ,一般に他者によって実現されるものであり,高次の欲求は,成長したいという動機づけによって行動に駆り立てられるものであると考えられている。

オ.最も高次の欲求は「自立の欲求」であり,自分の可能性を発揮し,具現化したいという欲求のことをいう。

① アとイ
② ウとエ
③ イとエ
④ アとオ
⑤ ウとオ

心理療法

重要度:★★★★☆

児童生徒の様々な悩みや疑問を解決するなどカウンセリングは必要な力です。具体的な技法や提唱者を結び付けて覚えることが重要。

次の文の( A )~( C )にあてはまる人名及び語句の組合せとして,正しいものはどれか。1 ~ 5 から1つ選びなさい。

カウンセリング場面においては,クライアントに対する共感が必要とされている。( A )は,「治療的変化の必要十分条件」として,カウンセラーに求められることに,( B ),( C ),共感的理解の3つをあげている。

A B C
1 ロジャーズ 自己一致 受容
2 ロジャーズ 同一化 同情
3 フロイト 同一化 受容
4 ロジャーズ 自己一致 同情
5 フロイト 同一化 同情

集団

重要度:★☆☆☆☆

教員がどのようなリーダーシップをとるかで、クラスの雰囲気が決まります。その学級の中で児童生徒がどのように生活をしているか理解することが大切です。

心理学の歴史

重要度:★☆☆☆☆

行動心理学や精神分析学など今の心理学を提唱した人物と説に関する問題が出題されます。単独での出題はなく、他の分野と絡めて出題されることが多い。

心理学における理論と提唱者の組合せで正しいものはどれか,①~⑤から一つ選んで番号で答えなさい。

① リビドーの発達段階理論=ワトソン

② 知能の発達段階説=シュテルン

③ 心理社会的発達論=ゲゼル

④ 発達課題=ハヴィガースト

⑤ 道徳性の発達段階説=フロイト

教育心理の勉強方法

教育心理は「提唱者」と「提唱説」をペアで覚えておくだけで正答できます。そのため一問一答形式の問題集で短期的に知識を覚えることが重要です。

しかし、はじめに書いたように面接試験のことを考えると「発達」と「カウンセリング」の分野については理論的に覚えることも必要です。

準備するもの

独学で勉強をはじめるために必要なものは、

 受験先の過去問(5年分)

 問題集

 参考書

 全国の過去問(2~3年分)

を、準備しましょう。

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過去問分析

はじめに書きましたが、教員採用試験は受験する県によって出題分野が違います。

教育心理は出題される都道府県が減少傾向にあるため出題がない場合もあります。出題がないのに、時間をかけて勉強しても意味がないですよね。

優先して勉強する分野」、「時間をかけて勉強する分野」を知るために受験する県の過去問を使って、傾向を分析します。

問題集を使って演習

問題集は「 絶対決める!教職教養 教員採用試験合格問題集」がオススメです。

一問一答→本試験問題という構成で基礎と実践の両方を勉強することができます。とくにはじめの一問一答が教育心理と教育史に限ってかなり使えるテキストです。

一問一答を中心に提唱者と提唱説の組合せを一気に覚えてしまい、「発達」と「カウンセリング」については、東京アカデミーのオープンセサミで理論的に覚えてしまいます。

このオープンセサミは理論的に覚えるのに適したテキストです。しかし、すべて文章で書かれているため、丸暗記には使えません(覚えにくい)。

全国の過去問を使って演習

②の作業が終われば、最後は全国の過去問集を使って知識のインプット&アウトプットをしましょう。

1日1~2県の問題を解き、答え合わせをします。間違った問題は参考書を使って確認し、ノートなどに貼って管理。これを2年分行えば、ものすごい量の知識を頭にいれることになります。

あとは予備校の模擬試験などを会場受験して試験の雰囲気や新しい問題に取り組めばOKです。

問題形式だと空欄補充がメインなので、どこが狙われているのかわかりやすい。

終わりに

教育心理で出題される提唱者はある程度決まっています。

そのため闇雲に暗記するよりもデータを確認して頻出の提唱者や提唱説から確認していきましょう。

ABOUT ME
福永 真
大学卒業後、9年間中学・高校の社会科教諭として勤務。家庭の事情で退職後、某出版社へ就職。教員採用試験の担当を7年経験して41歳で独立。現在、大学や短大で今までの経験を活かし、教職アドバイザーとして活動中。高校受験の家庭教師もやっています。