教員を目指しています。教職教養ってどんな科目ですか?ついでに勉強法も知りたいな・・・。
と、いった疑問に回答します。
どうも、福永です。
本記事の内容は、
- 教職教養ってどんな科目?
- 教職教養の特徴
- 教育原理の勉強法
- 教育法規の勉強法
- 教育心理の勉強法
- 教育史の勉強法
です。
教員採用試験で対策をしなければいけない筆記試験は、
教職教養
一般教養
専門教養
の、3種類。
これから2019年実施の教員採用試験に向けて教職教養の内容をまとめて書いていきます。
それぞれ科目の特徴や傾向も詳しく解説しているので、記事を読みながら勉強計画を立ててみてください。
一般教養についての記事が読みたい方は「教員採用試験 一般教養の勉強方法|一般教養の出題がない県はどこ?」をどうぞ。
もくじ(興味のあるページに飛べるよ)
教員採用試験 教職教養とは
- 「いじめが起きたらどうしますか?」
- 「不登校児度への対応はどうするのがベストですか?」
- 「各教科の目標、指導すべき内容は何ですか?」
- 「なぜ体罰はいけないのですか?」
こういった質問に答えることができますか?
教職教養とは教員として必要な知識をいいます。
数学や英語の指導ができても生徒指導や対応ができないといけませんよね。
教育問題でイメージしやすい「いじめ」は、
- いじめ防止基本方針
- いじめ防止対策推進法
- 生徒指導提要
などを勉強する必要があります。
いじめが発覚した場合に学校が取らなければいけない措置には、
- 事実の確認
- 被害者、保護者への支援
- 加害者への指導
- 警察との連携
などがあり、どの順番で、どうやって対処していけばいいのか知らないといけませんよね。
そのため時間をかけて多くの受験者が教職教養を勉強しています。
教員採用試験 教職教養の特徴
筆記試験では出題数が多く、面接試験でも知識が必要な科目です。
例えば東京都の出題数をみると、
全25問中25問すべてが教職教養です。
同じく千葉県の出題数をみると、
全30問中26問が教職教養です。
静岡県・浜松市・静岡市の出題数をみると、
全50問中35問が教職教養です。
このように出題数が多いので、優先して勉強する必要があります。
また、面接試験では教職教養の知識がないと答えることのできない質問が増えています。
例えば、
- 「いじめ防止対策推進法」の中にいじめが発生した場合の簡単な図があります。覚えていることを簡単に説明してください。
- 「教育基本法第2条は何号まであるか知っていますか。」
- 「教育公務員特例法第22条は何が書いていますか。また教育基本法の関連する条文と絡めて説明してください。」
と、いった質問がありました。
教職教養の勉強をしていないと答えることができませんよね。
以上のような特徴が教職教養にはあるので、合格者の多くが時間をかけて勉強しています。
教員採用試験 教職教養の勉強法まとめ
教職教養は次の科目から構成されています。
- 教育原理
- 教育法規
- 教育心理
- 教育史
中でも出題数が最も多く、重要な科目は教育原理です。
その他、教育法規=教育時事>教育心理>地域問題>教育史といった優先順位。
1科目ずつ見ていきましょう。
教員採用試験 教育原理
教育原理は、教職教養で一番重要な科目です。
こんな問題が出題されています。
・文部科学省の生徒指導提要において、生徒指導を通してはぐくまれていくべき資質や能力は、自発性・自主性、自立性、主体性である。〇か×か。
・学校における体育・健康に関する指導は、生徒の発達の段階を考慮して、学校の教育活動全体を通じて適切に行う。○か×か。
・教科カリキュラムとは、関連する複数の教科を関連付けて編成するカリキュラムで、教科そのものの独立性は保ったままで編成する。〇か×か。
A. ○ ○ ×
主な出題分野は、
学習指導要領
生徒指導
特別支援教育
などが、あります。
面接試験でも教育原理の知識がないと答えることができない問題も多数あるため、優先的に勉強したい科目です。
教育原理の出題傾向や分野ごとの重要度を「教員採用試験 教養試験の勉強方法|教育原理の傾向、推奨テキスト他」にまとめています。あわせて確認しましょう。

教員採用試験 教育法規
教育法規は、教員として、公務員として知っておかなければならない法律や制度について問われます。
こんな問題が出題されています。
・憲法は「学問の自由は、法律の定めるところにより、これを保護する。」と規定している。
・教育基本法は、良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならないと規定している。
・学校教育法は、学校には、学校図書館を設けなければならないと規定している。
A. × ○ ×
主な出題分野は、
学校教育法
教育基本法
地方公務員法
などが、あります。
法律の条文を覚えないといけないため、苦手な受験者が多いです。しかし、出題されやすい条文や分野はある程度決まっているため、傾向を把握して勉強することが重要。
教育法規の出題傾向や分野ごとの重要度を「教員採用試験 勉強方法|教育法規編~内容、過去問、参考書」にまとめています。あわせて確認しましょう。

教員採用試験 教育心理
教育心理は、児童・生徒の心理過程や成長発達を理解して、学年や成長段階に応じた適切な指導をするために必要な知識を勉強します。
こんな問題が出題されています。
・人間意識の中に「無意識」の領域があることを発見したのはフロイトである。
・ピアジェは自己同一性を研究し、「幼少期と社会」などに著した。
・不登校や引きこもりにより自己を守ろうとすることを抑圧という。
A. ○ × ×
主な出題分野は、
カウンセリング
学習
発達
などが、あります。
教育心理は多くが「提唱者(研究者)」と「提唱説(実験)」の紐付で正答することができます。
しかし、教育心理学者はたくさんいるため主要人物を中心に覚えていく必要があります。
教育心理の出題傾向や分野ごとの重要度を「教員採用試験 勉強方法|教育心理編~傾向、過去問、参考書他」にまとめています。あわせて確認しましょう。

教員採用試験 教育史
教育史は、文字通り「教育の歴史」について勉強します。
こんな問題が出題されています。
・森有礼は「教学聖旨」を著し、北欧主義などを批判し徳育を中心とした教育論を主張した。
・伊藤博文は幕末期の思想家・教育家で、漢学塾の松下村塾で教育を行った。高杉晋作・木戸孝允などを輩出した。
・ケルシェンシュタイナーはドイツの思想家で教育家である。自由ヴァルドフ学校を創設し、人智学に基づいて精神と身体、芸術と科学を統合した特有の教育方法を形成した。
A. × × ×
主な出題分野は、
日本教育史
西洋教育史
などが、あります。
教育史も教育心理と同じように、多くが「人物」と「著書・名言・偉業」の紐付で正答することができます。
歴史って聞くとアレルギー反応をしめす受験者は多いですが、出題されやすい人物は限られています。
教育心理の出題傾向や分野ごとの重要度を「教員採用試験 教育史を攻略するための入門書」にまとめています。あわせて確認しましょう。

教職教養のまとめ
教員採用試験は『試験の種類』『筆記試験の科目数』が多いため”対策”に多くの時間がかかります。
傾向を把握して、少ない時間を有効活用(効率よく対策)できる人が最終的に合格します。
効率よく対策するには「情報」が必要です。
今は、多くの予備校が教員採用試験に関する「無料セミナー」や「イベント」を行っています。予備校に通って対策することも有効ですが、できればお金はあまりかけたくないですよね。ぜひ、こういった無料イベントを活用しましょう。
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