教員採用試験

教員採用試験 統一試験でもたらされる3つの課題

教員採用試験 共同試験が」無理な理由

教員採用試験の試験問題を「統一したい」という意見が70%を超えているそうですね。

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でも、本当に統一試験にしていいのでしょうか。

ただでさえ教員採用試験の受験者は減っているのに、さらに拍車がかかるのは目に見えています。

これから教員を目指す人は関係がでてくるかもしれないので参考にみてください。

教員採用試験 共通問題は実現できるのか

共通問題の実現はできると思うが、課題は山積みです。

共通試験になったときに考えられる問題点は、

  1. 自治体によって抱える問題点の違い
  2. 併願のチャンスが減る
  3. 受験者数の減少

だと考えます。

教員採用試験 共通問題の課題① 自治体の抱える問題

今の教員採用試験は自治体ごとに試験問題を作成しています。

試験問題は自治体ごとに傾向があり、その傾向は、

  • 自治体が抱えている課題
  • 自治体が取り込んでいる課題
  • 自治体が目指している課題

が出題傾向として表れています。

  • いじめが多い自治体ではいじめに関する法律や取り組みの問題が多く出題される。
  • 特別支援教育に取り組んでいる自治体は特別支援に関する出題が多い。

と、いった傾向です。

また、目指す教育方針も様々でして例えば、東京都と熊本県の抱えている・取り組んでいる教育問題は同じでしょうか?

東京都がグローバルな人材教育をして世界に通用する人間を育てるのは納得できます。でも熊本県はグローバルな人材を育成するよりも熊本から都心部への流出を防ぐかを考えた教育をする必要があると思います。

グローバル化よりも地域密着型の教育をすべきですよね。※熊本県民の方すみません・・・。

その結果、熊本県の試験では熊本県に関する出題が多いです。

共通問題になるということは、県に関する問題は出題されなくなるので勉強方針が変わりますよね。

教員採用試験 共通問題の課題② 併願のチャンスが減る

現行の教員採用試験だと4~5つの自治体を併願することができます。

2019年版 教員採用試験 入門編|試験の流れ(日程、内容)を知る」で書いていますが、試験は6月下旬~7月下旬にかけて毎週試験がおこなわれます。

今は試験問題が各自治体で作っているので日程をずらして実施できます。でも、共通問題になると試験日も統一されますよね。

ということは併願できないということになりそうです。

良い例として、県職員や市役所職員の採用試験は統一問題が使用されています。

結果的に全国同じ日程で試験がおこなわれるため、県ごとの併願や市ごとの併願はできません。

教員採用試験 共通問題の課題③ 受験者が減る

教員採用試験の受験者は下がり続けています。

今は複数受験ができるので受験者数を増やすことはできます。でも共通試験になることで試験日も一緒になるとすれば受験者が減ることは避けられませんね。

大学生507人にアンケートを取ったところ約80%の420人が複数受験をすると回答しました。

アンケート結果からも複数受験を考えている人は多いです。でも、統一実施になれば1つしか受験できない可能性が高いので各自治体は受験者減少を受け入れるしかないです。

どの自治体も幅広い人材を獲得するために説明会やイベントを増やしていますが受験者の囲い込みが激化しそうですね。

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教員採用試験 共通問題の是非 公務員試験から見えること

公務員試験は統一試験から自治体独自の選考に移行しはじめています。

近年、従来の公務員試験をやめて自治体独自の採用試験を実施する動きが増えています。

例えば大阪府は試験日を他の県とずらして試験をおこなっています。試験内容もエントリーシートと民間企業で使われるSPI試験、論文試験、面接試験だけで受験できるようにしました。

市役所によっては自己推薦試験、プレゼン試験など統一実施から脱却して受験者を囲い込む動きがあります。

統一日にすると受験者の募集が見込めません。受験者が集まらないと優秀な人を採用することが難しくなるので小さい自治体ほど課題となっています。

教員採用試験も共通実施にすると、同じような問題がでてくる。それで自治体ごとに選考をはじめたら共通試験の意味がないですよね。

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終わりに

大学のセンター試験が変わったように、教員採用試験も変わる可能性はゼロではありません。

いつ変わってもいいように情報収集はかかさないようにしましょう。

本ブログは都道府県ごとの試験傾向を「教員採用試験 情報配信中の都道府県・政令市一覧」書いています。

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試験対策をはじめる前に確認しておくといいですよ!

ABOUT ME
福永 真
大学卒業後、9年間中学・高校の社会科教諭として勤務。家庭の事情で退職後、某出版社へ就職。教員採用試験の担当を7年経験して41歳で独立。現在、大学や短大で今までの経験を活かし、教職アドバイザーとして活動中。高校受験の家庭教師もやっています。